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１９７０（昭和45）年の第２回全国和牛能力共進会にも出場した、高千穂が誇る種雄牛「初栄号」。今やその血を受け継いだ牛は全国に及ぶ。日本を代表する種雄牛の名を冠しているだけあって、この店の味には定評がある。地元以外でも知られる名店だ。
　店主自ら食材を厳選。名物の「肉めし定食」（１０００円）は、バラ、モモ、ロースなど複数の部位のスライスをタマネギとともに煮込み、すき焼きのように仕上げる。写真に見られるように、どんぶりいっぱいに肉が盛られ、ボリューム満点。しょう油の絶妙な旨味の効いた汁と肉をご飯と一緒にかきこめば……幸せすぎて言葉も出ない。汁ごとご飯の上にかけて牛丼にするのもいい。味噌汁、サラダ付き。プラス30円で生卵、プラス50円で温泉卵を追加できる。
　口コミで人気を集め、観光客の注目度も高い。売り切れる場合もあるので、予約しておくと確実だ。地元の信頼が厚い「肉の正木屋」直系の店だから、素材のよさに間違いはない。ミニステーキ定食（２７５０円）、特選焼肉定食（２６５０円）、焼肉定食（１４００円）など、ほかのメニューも箸が止まらないおいしさ。町の中心街にある姉妹店「焼肉初栄」（高千穂町三田井10／０９８２・72・3965）も人気店だ。